僕が一番好きなジャズギタリスト、パット・メセニーについて僕なりに解説します。

 

彼は、16歳ごろジャズのヴィブラフォンの名手、ゲイリー・バートンのコンサートの後、ゲイリー・バートンにいきなり、「あなたの曲、全部ギター弾けます」といったそうで、ゲイリー・バートンは内心笑いながら、「じゃあやってごらん」と弾かせたそうです。びっくりしたゲイリー・バートンは、即メンバーに引き入れたそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=11ujiE9oKzQ

(この映像は、若いころのパット・メセニーです。ギターの下の方に例の歯ブラシの柄をさしているのがわかります。これ、年月とともに短くなっていくのです。ドラムは、ウエザー・リポートで軽快なドラミングを聴かせてくれたピーター・アースキンです。みんな素晴らしい演奏ですね。)

 

さらに、ゲイリー・バートンにあのバークリー音楽院にいって勉強するよう勧められて、パット・メセニーはバークリー音楽院に入学するのですが、なんとその翌年に、生徒から講師になったそうです。すごいですね。

 

彼は、ジャズの中でもオーネット・コールマンをリスぺクトしていて、かなり前衛的なフリー・ジャズに惹かれていたようです。ぼくも以前オーネット・コールマンのプライム・タイムというバンドのコンサートに行きましたが、各メンバーがばらばらな演奏をしているにも関わらずなぜか最後はピタッと合うという不思議なバンドでした。

https://www.youtube.com/watch?v=65fI0zcSB5g

(この映像では31分くらいからパット・メセニーが出てきます。ジャズが嫌いな方はわけわかんない音楽に聴こえるかもです。即興演奏で弾きまくってます。)

 

とにかくいろんなジャンルというか、なんでも弾きこなす天才です。

ロックみたいなものもあれば、オーケストラみたいなものもあるし、ただの雑音みたいな難しいやつもあります。

https://www.youtube.com/watch?v=_0JPGo9woRo

(これ、CDで売ってるだなんて信じられないですよね。ただの雑音みたいに聴こえます。怖いものを聴きたい人はどうぞ。不快になるからお勧めしませんが笑。しかし、こんなレコードを出すなんてある意味すごいですよね。買った僕も変態だけど。)

 

シンプルなジャズも在りますが、なんといっても自分のバンド、パット・メセニー・グループが秀逸です。初期からメンバーチェンジはあるものの、キーボードのラリル・メイズとは常に一緒です。メロディーがたまりません。

パット・メセニー・グループ以外にもたくさんアルバムを出してますが、彼単独名アルバムデビュー作では、ベースは僕が一番好きなベーシスト、ウエザー・リポートのジャコ・パストリアスです。これはライヴでベースはリチャード・ボナがひいています。

https://www.youtube.com/watch?v=kFMQSHgI4aA

 

パット・メセニーとのジャコ・パストリアスが一緒に演奏している映像があります。ジョニ・ミッチェルの「シャドウズアンドライト」のDVDに二人の演奏が収められています。ユーチューブにはなかったので、そのなかのパット・メセニーのソロを。これも若いころのパット・メセニーです。まだ定番の横縞Tシャツを着る前です。

https://www.youtube.com/watch?v=iixd7iflHhY

 

そしてパット・メセニー・グループとしての最初のアルバムから、「フェイズ・ダンス」。透き通るような独特のサウンドが展開されます。

https://www.youtube.com/watch?v=4zF8EMETIFQ

(このころのパット・メセニーは若くて、まだ横縞Tシャツを着だす前ですね。ギターの歯ブラシも健在です。)

 

大学に入って東京に来てからずーっと追っかけのように来日コンサートに行ってました。最初に聴いて大好きになったのが、「アー・ユー・ゴーイング・ウイズ・ミー」。邦題で「ついておいで」。

この映像は、ライヴアンダーザスカイのときのものですが、この場にいました。もう感激でした。ちなみにパーカッションの黒人は、アーナンド・マルサルといって、サンバの大御所メストリ・マルサルの息子でブラジル人です。彼がいることでブラジルエッセンスが吹き込まれました。歌声を聴かせてくれているハンサムは、ペドロ・アズナールというアルゼンチン人です。このころパット・メセニーのアルバムは常にグラミー賞をとってました。パット・メセニーが引いているギターは、シンセ・ギターです。

https://www.youtube.com/watch?v=lr9fvAbk_zE

 

パット・メセニーグループで一番好きな曲、「ミヌワノ」です。

https://www.youtube.com/watch?v=z-B_KcGYVgw

 

パット・メセニー・グループの曲に僕が出合ったのはさきほど紹介した「ついておいで」という曲ですが、これが入っている「オフランプ」の次のアルバム「ファースト・サークル」が秀逸で、このときから美しい歌声のアルゼンチン人のペドロ・アズナールが参加してます。

https://www.youtube.com/watch?v=PVBoDx_1dTc

(この「モア・トラベルズ」というDVDはめちゃくちゃいいです。興味がある方は、是非ご覧ください。)

https://www.youtube.com/watch?v=oG7jKUHsLfY

(この「ラスト・トレイン・ホーム」は、ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エンディングテーマにもなっているので聴いたことがある方もいるかもです。)

 

前衛音楽が好きなパット・メセニーは、クラッシックの前衛音楽の巨匠スティーヴ・ライヒからも演奏を依頼されます。パット・メセニーのために作曲された「エレクトリック・カウンター・ポイント」は、コンサートで来日の際に僕も聴きました。

https://www.youtube.com/watch?v=kWQVDFrOTZQ

この曲が入っているスティーヴ・ライヒのアルバムが大好きで、もう一曲クロノス・カルテットが演奏している「ディッフェレント・トレイン」という曲がありますが、バイオリンとチェロの演奏を聴いていると一緒に汽車に乗って旅をしている錯覚に陥ります。よかったらこれも聴いてみてね。

https://www.youtube.com/watch?v=1E4Bjt_zVJc

 

パット・メセニーはこんな破天荒なギターも作っちゃいました。ピカソ・ギターといって彼のために造られたのだそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=fR-64Sdn_CM

 

シンセ・ギターをひいたり、はてはコンピューターに信号を打ち込んで全楽器演奏させて、それをバックに弾きまくるというオーケストリオンというプロジェクトもやって、実際ライブまでやってます。オーケストリオンのDVDかなり面白いので観たい方は是非ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=evHVh4bqaOQ

このオーケストリオンでも演奏していますが、超美しい曲の「メキシコの夢」も紹介しておきます。この曲は、昔ユーミンがラジオかなんかで流れているのを聴いて、「なにこれ?誰の曲?」とあわてて調べたという逸話もあります。

https://www.youtube.com/watch?v=csnDosRMjgo

 

パット・メセニーは、矢野顕子の声にほれ込んで自分のアルバムのコーラスでも使ってますが、その縁で矢野顕子のアルバムでメセニーの「イッツ・フォー・ユー」という曲をメセニーとやってますが、パット・メセニーがそれを気に入っちゃって、ひところ自分の電話の着信音に使っていたそうです。矢野顕子がパット・メセニーに電話したら自分の曲が流れてて感激したと話してます。

https://www.youtube.com/watch?v=RmCr8Auq2-0

 

ぼくがパット・メセニーを最後に観たのは、「ウェイ・アップ」というCDがでたときのコンサートです。この曲は3部構成で全部で1時間以上というすごい曲ですが、緊張感があってめちゃくちゃよかったです。

https://www.youtube.com/watch?v=gMwSRJH46jg

 

かなりメタルな感じの曲もやっていて「The Roots of Coincidence」という曲ですが、こういう感じもすごく好きです。

https://www.youtube.com/watch?v=vYTj-B4_0jk

 

最後に、ビートルズのアンド・アイ・ラヴ・ハーのパット・メセニーバージョンでお別れです。

少しでも興味を持っていただけたらうれしいです。

https://www.youtube.com/watch?v=MYcZ6s3z1jg

 

こんなにすごいギタリストなのに、最近また少しうまくなったと感じるとか言っていて、やっぱりこういう人ってほんとにすごいんだなと思います。