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にむのひとりごとアーカイブ2023年4月~2023年6月

〇2023年6月18日日曜日

6月15日から17日まで3日間、日本内分泌外科学会(旧甲状腺外科学会)総会に行ってきました。副甲状腺のセクションで、聖マリアンナ医大からの発表が今後利用できそうな内容でした。松本に行くのは初めてでした。いわきからは結構時間がかかりました。武田信玄や上杉謙信、真田幸村など歴史ものが好きなので長野県はいろいろと行ってみたいところがありますが、今回は松本城だけ行ってきました。現存する最古のお城というだけあって、たたずまい、湖面に移る姿など素晴らしいものでした。安曇野が近いのでワサビやそばが美味しいところです。そばを食べに行きましたが、本当に美味しかった。そこで食べたひたし豆がとにかく美味しくて、その原料の鞍かけ豆を買ってきました。黒い部分が鞍のように見えるので鞍かけ豆というのだそうです。歯ごたえがコリコリで最高でした。自分でうまくいい硬さにゆでれるか心配ですが、やってみます。

帰りに上野駅で特急ひたち乗り換えまで時間があったので昼食をとろうと思いましたが、どの店も並んでいて、唯一カレーとハイボールの店の席が偶然空いていたのでそこで食べました。店内にはいると、いきなりT.Rexの「チルドレン・オブ・ザ・リボリューション( https://www.youtube.com/watch?v=PP2FyYSUJ54 )」がかかっていました。T.Rexは昔グラムロックというド派手な衣装を着て演奏するジャンルで大人気だったバンドです。リーダーのマーク・ボランは今でもカリスマ的人気があって、当時デビッド・ボウイとも交流がありました。この曲はぼくが小学校5年生の時にヒットした曲で、当時五百円札を握りしめて、このシングルレコードを買うか天地真理の「二人の日曜日( https://www.youtube.com/watch?v=7oJ0T1Z19lI )」を買うか、レコード屋さんで悩んだ末T.Rexを買ったのを思い出しました。今考えるとすごいギャップですね。当時はラジオでヒット曲を聴いていたので、ロックなどの洋楽も日本の歌謡曲も同じ土俵で聴いていました。そのあとも「ゲットイットオン( https://www.youtube.com/watch?v=cp1m4B3HRhg )」「メタルグルー( https://www.youtube.com/watch?v=gdCH7oR6t0k )ちなみにこの曲が入っているスライダーというアルバムのジャケット写真は、ビートルズにいたリンゴ・スターが撮影しました」「テレグラムサム( https://www.youtube.com/watch?v=hbwVkZ8L8d8 )」「20センチュリーボーイ( https://www.youtube.com/watch?v=QVa9MLDYfUE )」「イージーアクション( https://www.youtube.com/watch?v=G3MDumsQ2C8 )」「グルーバー( https://www.youtube.com/watch?v=XnUHNPoB0zA )」「トラックオン( https://www.youtube.com/watch?v=qYPUzGf7UrA )」「ティーンエイジドリーム( https://www.youtube.com/watch?v=4LdX9K_cJmk

)」「ライトオブラブ( https://www.youtube.com/watch?v=qJTRnZ51XM8 )」などひたすらT,Rexが流れていました。ここにいるお客さんでT.Rex好きな人はぼくぐらいだろうなと思って聴いてました。おもわず若い店員さんにどなたの趣味ですか?と聞いたら、いかつい顔をした店長さんが出てきて自分だとのこと。デビュー曲の幻の曲「デボラ( https://www.youtube.com/watch?v=Cbc18hbPWXw )」が流れたときは、よほど好きなんだなと思いました。ぼくは小学校、中学校とT.Rexが大好きだったのですごく懐かしかったと話したら、うれしそうに笑ってました。当時のT.Rexの魅力のひとつはバックの高音のコーラスだと思います。大人になって知ったのですが、フロ&エディという2人組の男性がコーラスをしていました。彼らはあのフランクザッパバンドに在籍していて、その後T,Rexのバックを務めました。彼らの「フィールオールダーナウ( https://www.youtube.com/watch?v=NAG4R2ZQAJI )」のこの動画の入っているビデオテープを昔サンバ仲間にあげて以来、ユーチューブで探していのですが、今偶然見つかりました。個人的にはすごくうれしいです。この動画でやたらとうまいドラマーがいますが、エインズレー・ダンパーといいます。彼は「ローリングストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」において27位に選ばれるほどの人です。ジェフベックグループデビュー時にも在籍した人で、フランクザッパバンドにいたときにフロ&エディに出会い、数枚彼らのレコードに参加しました。

今日は晴れていい天気なのでこれからウォーキングに行きます。クリニックによって書類を整理してそれからあちこち散歩します。熱くなりそうなので熱中症に気をつけなくちゃね。

〇2023年6月10日土曜日

今朝は久しぶりに晴れて、気持ちのいい一日でした。朝、クリニックへは一山越えて歩いて行っていますが、今日はウグイスが元気に鳴いていました。

最近、新患の方が増えてきていて、予約枠が超過してしまってます。予約の患者さんをお待たせしてしまい、申し訳なく思っています。水戸や仙台には甲状腺の専門医がいるのですが、なぜか水戸、北茨城、相馬、南相馬からも来てくれています。ありがたいことです。外来が終わるころにはへとへとになってますが、自分を頼って来てくれていると思うととてもやりがいを感じています。感謝しています。休診日の水曜日に常磐病院で甲状腺や副甲状腺の手術をしていて、木曜日は外来が終わってから夕方に常磐病院に術後回診に行っています。手術のあとはなかよしのおたけ食堂によらせていただき、一緒にビールを飲んで疲れをいやさせてもらってます。おたけ食堂は水曜休みなのに、まるで家族みたいに接してくれて本当に感謝しています。最近湯本に上々屋さんというお店を見つけて、木曜日の回診のあとお邪魔しています。とにかくおいしくて、毎週行くのが楽しみです。おいしいお酒と食事を食べてリフレッシュさせてもらっています。

6月は、週末いろいろあってなかなかゆっくりできないでいます。4日は産業医のセミナーが朝9時から18時まで東京でありました。明日11日は慈恵大の病理でお世話になった仲間と集まりが赤坂四川飯店あって、来週後半は甲状腺の外科の学会が長野の松本であります。忙しいけれど楽しみでもあります。

開院の時にお祝いでたくさんの胡蝶蘭をいただきました。そのうち5株を育てています。1株はかれてしまい、現在4株ですが、そのうちの一つが元気で、ついに2年3か月ぶりに花を咲かせました。毎日朝写真を撮って、まだかまだかと待っていましたが、ここ数日でポンポンポンと4輪花が咲きました。知らないうちにどんどん茎が伸びて行って、すごいもんですね。とてもうれしいです。

部屋の片づけをしていたら、大学の卒業アルバムが出てきました。ぼくはラグビー部と相撲部と美術部に所属していました。女性と接したくても男同士の付き合いが多くて全くの奥手でした。パラパラとめくっていたら、いま青森のちびき病院の院長で外科をやっている広原君の写真がありました。今でもいい男ですが、大学時代背が高くてハンサムでとにかくモテて、六本木を歩いていると女性から逆にナンパされまくっていました。ジャニーズに勧誘されてもおかしくないくらいでした。六本木は慈恵医大からすぐだったので、ときどきディスコに行ったりしていました。女の子に声をかけたくてうずうずしていたことを思い出します。懐かしい時代ですね。ディスコといえば、ぼくのなかではヴァン・マッコイの「ハッスル( https://www.youtube.com/watch?v=SFzMs2SN--s )」が最初です。その後アースウインド&ファイヤーとかはやりましたねー。「レッツ・グルーヴ( https://www.youtube.com/watch?v=Lrle0x_DHBM )」は今聴いてもかっこいいですね。「セプテンバー( https://www.youtube.com/watch?v=Gs069dndIYk )」はお酒を飲んでノリノリになるとカラオケでよく歌いました。ほかにもリック・ジェームズ( https://www.youtube.com/watch?v=QYHxGBH6o4M )、シック( https://www.youtube.com/watch?v=Q5C9oeKxJzo )、クール&ギャング( https://www.youtube.com/watch?v=m6GZpmi8Z9Q )、チャカ・カーン( https://www.youtube.com/watch?v=YW0sxgYAmLM )などなど。懐かしいなー。ダンス・ミュージックはいろいろと変わりましたが、元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎はダンスといえばやはりディスコということで「ディスコって( https://www.youtube.com/watch?v=avF_JmRmowA )」という曲をだしたりしました。きゃりーぱみゅぱみゅやパフュームに楽曲を提供している中田ヤスタカの2人組バンド、カプセルの「空飛ぶ都市計画( https://www.youtube.com/watch?v=elwpOIVbOjk )(アニメバージョン https://www.youtube.com/watch?v=sTfzOvYa7GM )」という10年ほど前の曲もかっこよくて好きです。このアニメーション、フルバージョンが今見れないのですが、結構素敵なアニメでした。

〇2023年5月21日日曜日

今日は仲良しのおたけ食堂のマスターに声をかけていただき、朝5:00前に蕨とりとタケノコとりにつれて行ってもらいました。天気も良くて、気持ちよかったです。沢山蕨をとることができました。ぼくは目が悪いので慣れるまでなかなか蕨を見つけられなかったのですが、マスターは慣れたもので、ずっと手が動いてました。あとで別の人がとりに来てましたが、ほとんどぼくたちがとった後なのですっからかんだったのではないかと思います。いつも運動不足で日曜日は家でごろごろすることが多かったので、いい運動になりました。マスターに感謝です。タケノコは掘るのかと思いきや、短いものを切ってテッペンを落として柔らかい部分をとるといったやり方でした。マスターは畑もやっているので、また時期が来たら手伝わせてもらいたいです。

昨日のラグビーリーグワンの決勝戦はとてもいい試合でした。世界のスターが日本のチームに入ってプレーしているので、レベルがめちゃくちゃ上がっていて、今年フランスで開催されるワールドカップでジャパンはいい試合をするのではないかと今から楽しみです。そして、大好きな阪神タイガースが岡田監督になってからかなり強くていま首位を走っています。「アレ」(優勝のこと)にむかって頑張ってほしいです。

今日は昔大学の頃好きだった曲を2曲アップします。吉田美奈子の「Light’n Up( https://www.youtube.com/watch?v=Mp6sbszRB9M )」とジョー・ジャクソンの「Steppin’ Out( https://www.youtube.com/watch?v=PJwt2dxx9yg )」。ファンキーで好きです。

2023年5月12日金曜日

連休が明けて、仕事が忙しくて月曜日は仕事が終わるころは魂が抜け殻のようになっていました。今日は勉強会がありましたが、すぐに帰って今ゆっくりしているところです。今日外来にクリニックの診察番号1の方が来ました。昔甲状腺専門病院にいたころ手術した方で、現在愛知県に住んでいらっしゃいますが、4か月おきにいわきまで来てくれている方です。かれこれ何年のお付き合いになるんだろう。15年くらいかな。今日もクリニックのにむちゃんTシャツを着てきてくれました。このひとりごとも読んでくれているようで、ほんとにうれしい限りです。先日も別の患者さんが、すみからすみまでホームページ読みましたよっていってくれて、ほんとにうれしかったです。ありがとうございました。また明日から仕事を頑張ろうと思います。

5月の連休の時に、吉祥寺の息子のアパートに遊びに行ってきました。昭和の香りが残る懐かしい感じのアパートでした。18歳の頃、上京してすぐに荻窪のアパートに姉と住んでいた時のことを思い出して懐かしかったです。そのあと息子がバイトをしている「LABO」というエスニックxイタリアンレストランに行ってきました。少しでも売り上げに貢献しなくちゃと思って飲みすぎてしまいましたが、料理はどれも美味しかったです。とくにラムチョップは最高でした。パクチー&ミントのソースがマッチしてました。先日息子がスパゲティを作ってくれたんだけど、これがうまくて、ナンプラーとライムを使ったスパゲティでしたが今思えばこういうお店でバイトしているからなんだと思いました。彼におかえしに貧乏人のパスタをつくってあげたら、うまいと絶賛してくれました。それにナンプラーとレモンをかけたら風味が出る気がするというのでやってみたら、ぐっとおいしくなりました。なかなかやるなーと感心しました。いわきに帰るとき、息子が作ったローストビーフをもらって、彼の指示通りに、コチジャン、ごま油、にんにく、醤油で作ったソースにつけてローストビーフ丼にして食べたら、ありえないくらい美味しかったです。もう一つチャーシューも作ったとのことで、それはとんこつラーメンに入れて食べたら、これまたあり得ないくらい美味しかったです。低温調理器を買ったのだそうです。大したもんだと思いました。

昨日急に右の奥歯が痛くなって、めちゃくちゃ痛くて目が覚めるという夢を見てしまいました。目が覚めたらそこまでいたくなかったんだけど、夢を見ながら痛みを感じていたのかな。明日仕事が終わったら歯医者さんに行ってきます。歯が痛いのは、ほんと嫌ですね。日曜日はお休みなので、晴れていたら自分のクリニックに歩いて行って内視鏡学会と外科学会の専門医の更新申請の書類を作ってくる予定です。開業してから、学会発表や論文執筆はなかなかできないこともあって、内視鏡学会と外科学会の指導医の更新はしないことにしました。今それを持っていても、病院勤務じゃないから何のメリットもないのです。最近日本各地で地震が頻発しています。どでかい地震が来ないことを祈るのみですが、今年の内分泌外科学会(旧甲状腺外科学会)は松本市、甲状腺学会は金沢市での開催なので、ちょっと心配です。

前回書いた文で、アラン・ホールズワース(大好きなギタリストです https://www.youtube.com/watch?v=QBgeCrP4xA4 )を変な風に書き間違えてましたので訂正します。今日の音楽は、18歳前後によく聴いていたAORで好きだった曲を紹介します。AORはAdult Oriented Rockの略で、都会風なしゃれたメロウな音楽というジャンルのものです。このころ、クロスオーヴァーといってロックとジャズの融合的な音楽が出始めたころです。後にAORとは別にフュージョン・ミュージックというジャズよりのジャンルも生まれました。ぼくは、スティーリー・ダンが「Aja」というとんでもなくかっこいいアルバムを出してからAORが始まったとかってに思っています。山口小夜子のシックなジャケットがかっこいいうえ手触りもよくて最高のアルバムでした。厳密にはその一作前の「幻想の摩天楼」からジャズギターのラリー・カールトンを起用したりしている( https://www.youtube.com/watch?v=jJ9Xk-VoGqo )のでその辺からとは思いますが、「Aja」の洗練された音は他を寄せ付けないものなのでぼくは「Aja」からだと思っています。一曲目の「ブラック・カウ」のこの出だしのカッコよさといったらないですね( https://www.youtube.com/watch?v=XRj0Ohg-y1A )。たまりません。スティーリー・ダンはいつか改めて話をします。スティーリー・ダンにいたギターのジェフ・バクスターとキーボード・ボーカルのマイケル・マクドナルドがギンギンのロックをやっていたドゥービー・ブラザーズ( https://www.youtube.com/watch?v=MCJHHoYm5zE この時にはジェフ・バクスターはすでにドゥービーに参加していました。ドゥービーはこのころのほうが好きです。)に加入してAOR路線にかわったら、大ヒットしました( https://www.youtube.com/watch?v=suHdlx4rcZw )。この曲を聴くと、荻窪に住んでいた大学生の頃を思い出します。そしてAORといったらやっぱりボズ・スキャッグスですね。このロウ・ダウン、今聴いてもめっちゃかっこいいです( https://www.youtube.com/watch?v=I-hKBmTAADo )。ジノ・バネリ( https://www.youtube.com/watch?v=z8e1SjBHSUM )、ボビー・コールドウェル( https://www.youtube.com/watch?v=R9rEH2HvvRE )とかもよく聴きました。ラリー・カールトンもジャズというよりフュージョンで人気がありました( https://www.youtube.com/watch?v=PeXIWyhB4F8 )。日本でも実力派フュージョン・バンドとして渡辺香津美のキリン・バンドはメンバーがとにかくすごかったです( https://www.youtube.com/watch?v=z2oR8OKPIns )。坂本龍一、矢野顕子、村上ポンタ秀一をはじめ、清水靖晃、向井滋春、本田俊之といったホーンセクション。本田俊之のこの曲は好きでよく聴いてました( https://www.youtube.com/watch?v=iwNcRu0_4HI )。フュージョンのリズムには、ラテンの要素がよく入っていて、特にブラジルテイストを入れることが多くて、クイーカを入れたりバス・ドラムも二連で踏むことが多かったです。AORとは違いますが、このころ好きだったバンドにエブリシング・バット・ザ・ガールがいます。このデビュー曲はボサノヴァっぽくてかっこいいです( https://www.youtube.com/watch?v=z8C4tQvMUkI )。トレーシー・ソーンの歌声が大好きで、素敵な曲が多いです( https://www.youtube.com/watch?v=4bN3KxfjwSc )。最近24年ぶりにアルバムをだしたらしく、今イギリスでNo.1になっているようです( https://www.youtube.com/watch?v=z-POOjJw3Lo )。少し路線は違いますが、同じころ好きだったバンドにコクトー・ツインズがあります( https://www.youtube.com/watch?v=6KnYw4EwYGc )。スコットランド出身のボーカリストのエリザベス・フレーザーの歌声は透明感があって神秘的で大好きでした。女性ボーカルではほかにもアイスランド出身のビョークも大好きです( https://www.youtube.com/watch?v=xPRkAR4OEGU )。スイング・アウト・シスターは聴くと元気が出てました( https://www.youtube.com/watch?v=IIOJdMdS56k )。これもはやりましたねー( https://www.youtube.com/watch?v=aGCdLKXNF3w )( https://www.youtube.com/watch?v=yAoTJGtgfgw )( https://www.youtube.com/watch?v=7m94ip38UKs )。ティアーズ・フォー・フィアーズ、スクリッティ・ポリッティ、スタイル・カウンシルとか聴くと小林克也さんのベストヒットUSAをよく観ていた1980年代を思い出します。

この辺にして今日はそろそろシャワーを浴びて明日に備えようと思います。ではまた!

〇2023年5月3日水曜日

今日はゴールデンウィークの5月3日です。いいお天気です。今いわき駅のベンチでぼーっとして時間をつぶしています。駅までのバスが少ないので電車の発車まであと一時間あります。今から埼玉県の川口の家に戻ります。この休みは特に予定もなく、どこに行くにしても混雑してそうだし、なにして時間をつぶそうかな。息子の吉祥寺のアパートに行ってみたいのですが、バイトらしく、彼の予定確認待ちです(注:さっき明日OKの連絡ありました!)。ぼくは大学に入ってすぐの18歳のころ、姉と荻窪のアパートに住んでいました。だから吉祥寺は懐かしい街です。現在かしま病院の佐野久美子先生が、まだ中山姓のころ慈恵医大の同級生で、当時休みのとき手紙のやり取りをしていましたが、住所が「なかのさく」でした。いまと違って手紙の時代でした。ぼくは出身が福岡県なので、東北には行ったことがありませんでした。夏休みに福岡の実家で手紙を読みながら、いわきってどんなところなんだろうと思っていました。考えてみると今自分がこうしていわき駅のベンチにいるのが不思議な気がします。これまでの自分の人生を振り返ると、与えられた運命には逆らわず、常に前を向いて生きてきました。いろんな経験をしましたが、すべていいように解釈しています。これからの残りの人生もきっと素晴らしいものになると思っています。

以前上智大学の心理学科の夜間に通っていたとき、自分を知ることの重要性を学びました。しかし、自分を知るというのはたやすいことではありません。客観的に自分を見つめて、その自分を許容しないと他人を許容することはできないと思います。人には程度こそあれねたみやひがみ、自己中心的な感情、プライドが必ずあります。また、認められたい、ほめてもらいたいという承認欲求もあります。資本主義では利己的な生きざまが多いと思いますが、これだけ自然を破壊して他の生き物を絶滅に追いやり、同じ人間を殺戮する戦争をしている人類を存続させるには利他的に生きなければ人類は滅亡するとフランスの学者が言っていました。一人一人が利他的にならない限りは難しいでしょう。では自分はどうなのか?と考えると全くもってだめですね。マザーテレサやガンジーのようにはいかないです。

(今電車に乗りました。)

最近はたしてクリニックを開業してよかったのかと考えることがあります。病院勤務だと緊急対応できますが、クリニックでは予約制でビッシリ時間が埋まっているから緊急対応ができません。手術ができる環境にいますが、広く人材をそだてることはできません。自分のやりたいことができるという意味ではやれますが、所詮一人です。もともと外科にいてチームでやっていたからなおさらそう感じます。今やれることをやるしかないのですが、大学で活躍している仲間をみるとうらやましくなります。

最近ぼくが市長だったら、医療センターを東京の単一の大学病院と契約して関連病院にして、横の連携がとれるようにするとか、夜の街を活性化するため、まずは平から夜の23時24時1時に予約制で家のもよりのバス停まで小さいバスをいくつかの方向に分けて運行するとかにしたらいいのにとか勝手に思ったりします。知事だったら福島県立医大の受験生の90%を福島在住からとり、卒後10年は県内の病院勤務の契約をするとかを国に申し出るのにと思います。卒業生のどれくらいが県内に残っているのだろう。いわきの医者の数と年齢を考えるとそう感じます。

そう思うなら行動したらってなりますが、今そんな時間は全くないのが現実です。

今日の音楽は、プログレ最後の話題です。

ピンク・フロイドの怪物アルバム「狂気( https://www.youtube.com/watch?v=k9ynZnEBtvw )」発売50周年で、ちまたでちょっと盛り上がっています。昔初めてヘッドフォンで聴いたとき、いきなりドキドキしたのを覚えていますが、ピンク・フロイドではなくて、今日はキング・クリムゾンについてです。ユーチューブでみのミュージックのみのさんがわかりやすく解説している動画があったので貼り付けておきますね( https://www.youtube.com/watch?v=tmiYCJMy00s )。

キング・クリムゾンは、美しさと混沌、秩序と前衛、静寂と激しさを持ち合わせた唯一無二のバンドです。他のプログレバンドが消滅するなか、進化し続けたバンドです。天才ロバート・フリップのバンドと言っても過言ではありません。彼はかなり変わった人で、多分アスペルガーなんじゃないかと勝手に思っています。まずはデビューアルバムの「クリムゾン・キングの宮殿」から。

(電車ひたちは満席になりました。)

デビュー当時のメンバーは、ギターロバート・フリップ、ベース・ボーカルグレッグ・レイク、ドラムマイケル・ジャイルズ、キーボード・フルートなどイアン・マクドナルド。作詞がピート・シンフィールド。イアンの存在は大きくて、メロトロン、フルートで壮大で美しい曲を作りました。ビートルズのアビーロードを1位からひきずりおろした伝説のデビューアルバムです。「クリムゾン・キングの宮殿( https://www.youtube.com/watch?v=ukgraQ-xkp4 )」。デビューにしてこの完成度。凄すぎます。個人的に大好きな「風に語りて( https://www.youtube.com/watch?v=UlKrH07au6E )」。この曲はクリムゾンの前身バンド「ジャイルズ・ジャイルズ&フリップ」のとき、すでに仲間であったイアンが作った曲で、この当時イアンがつき合っていたフェアポート・コンヴェンションの女性ボーカルのジュディ・ダイブルが歌っていた曲です( https://www.youtube.com/watch?v=vXiWbV0d2w0 )。ファーストアルバムから前衛、激しさなどもあります。セカンドアルバムの「ポセイドンのめざめ」は、ファーストアルバムを踏襲していますがイアンが脱退してピアノにキース・ティペットが入り、より前衛ジャズ色がつよくなっています。シングルにもなった「キャトフード( https://www.youtube.com/watch?v=CVjJ-h75kwo )」。ベースラインがビートルズのカムトゥギャザーそっくりです。サードアルバムの「リザード」ではロバート以外みんな脱退してしまい、メンバーも混沌としています。グレッグはエマーソン・レイク&パーマーを、イアン・マクドナルドはマクドナルド&ジャイルズを経て後にフォーリナーを結成しました。奇才ロバートは性格的にも変わっていて妥協がなく、とにかくメンバーチェンジが多かったバンドです。ロバートはロックでは珍しく座ってもくもくとギターを弾いています。

次にベース・ボーカルボズ・バレル、ドラムイアン・ウォーレス、サックス・フルートメル・コリンズとなり、「アイランド」を出します。地味なアルバムですが個人的には大好きなアルバムです。「フォーメンテラ・レディ( https://www.youtube.com/watch?v=H7mehbm60YQ )」「アイランド( https://www.youtube.com/watch?v=jY7dbRyoHfE )」など美しい曲があります。キース・ティペットがピアノを弾いています。ボズの声、とてもきれいです。「レディ・オブ・ザ・ロード( https://www.youtube.com/watch?v=sckkHW487y0 )」はビートルズのミッシェルっぽいフレーズがでてきます。このアルバムは美しさと混沌が混ざりあい、聴きなれないと雑音のように感じるかもしれませんが、前衛ジャズを聴くのが好きなら受け入れられると思います。バンドは「アースバウント」という劣悪音質のライヴアルバムの2枚でまたもやロバート以外は脱します。ボズはバッド・カンパニーのベーシストとなり、大ヒットしました( https://www.youtube.com/watch?v=7p9mzYB--uI )。イアン・ウォーレスは後にジャズのクリムゾン・ジャズ・トリオでクリムゾンの色んな曲をジャズで演奏しました。2枚アルバムをのこしましたがかなりいいアルバムです。以前にも紹介しましたが、「風に語りて( https://www.youtube.com/watch?v=5B5CLIOs3HU )」は原曲よりも好きです。メルはその後もサックスで参加したりしますが、最終的に最後のクリムゾンバンドのメンバーの一員として参加していました。

そして、イエスにいたドラムのビル・ブルーフォード、ベース・ボーカルにジョン・ウェットン、バイオリン・キーボードデヴィッド・クロス、パーカッション・ドラムジェイミー・ミューアで新生キング・クリムゾンとなりました。この時代が一番いいという人は多いです。アルバム「太陽と戦慄」は、ピンク・フロイドの「狂気」と同時期のアルバムですが、個人的には「太陽と戦慄」の方が圧倒的に好きです。「太陽と戦慄」という曲は、パートワン、パートツーとありますが、ライヴも原曲もいいので両方載せました。「太陽と戦慄パートワン( https://www.youtube.com/watch?v=CVb2tnFN5AA )ライヴ( https://www.youtube.com/watch?v=WhudDa3JAyc )」「太陽と戦慄パートツー( https://www.youtube.com/watch?v=jX0caf1HvNs )ライヴ( https://www.youtube.com/watch?v=Hn4-ofDHk1k )」。その後も時代はかわりますが、「太陽と戦慄」はパートファイヴまで作られました。ジェイミーがやめて、4人となりアルバム「暗黒の世界」を作ります。「トリオ( https://www.youtube.com/watch?v=FI5FWwFagFk )」という曲はとても美しい曲です。ジョンはボーカルもいいので「人々の嘆き( https://www.youtube.com/watch?v=_rPtnplgUgs )」を。そしてデヴィッドがぬけてトリオとなり作られたのが、名盤「レッド」です。「レッド( https://www.youtube.com/watch?v=X_pDwv3tpug )」はメタルで荒々しく緊張感溢れる名曲です。おそらくクリムゾンのなかで一番人気がある曲だと思います。そのあと一枚ライヴ版をだして。解散します。

ジョンとビルはアラン・ホーズワルトらとUK( https://www.youtube.com/watch?v=xWd1voPYJBQ )を結成、さらにジョンはイエスのスティーヴ・ハウ、エマーソン・レイク&パーマーのカール・パーマーらとエイジア( https://www.youtube.com/watch?v=lCALGlGuVUA )を結成しました。

ロバートはというと、デビット・ボウイの「ヒーロー( https://www.youtube.com/watch?v=lXgkuM2NhYI )」をつくったり、フリッパートロニックスを開発したり( https://www.youtube.com/watch?v=4Xjtm-RZaek )、ソロアルバムだしたりしましたが、ジャパンのデヴィッド・シルヴィアンとのアルバム「ダーシャン」はかなりよかったです。ライヴでのロバートのギターはすごいの一言です( https://www.youtube.com/watch?v=Ki2xHIPI40Y )。デヴィッドを新しいクリムゾンのボーカルに勧誘しますが断られたようです。以前、ボーカルとして、有名になる前のエルトン・ジョン( https://www.youtube.com/watch?v=r_QZe8Z66x8 )やロキシー・ミュージックを結成前のブライアン・フェリー( https://www.youtube.com/watch?v=kOnde5c7OG8 )を断った経緯があります。

1980年代になり、ドラムにビル・ブルーフォード、ギター・ボーカルにフランク・ザッパ・バントやトーキング・ヘッズ( https://www.youtube.com/watch?v=pJyw8sAdths )のサブメンバーだったエイドリアン・ブリュー、ベースやあたらしいスティックというすごい弦楽器を操るトニー・レヴィンという二人のアメリカ人を加えてキング・クリムゾンを復活させました( https://www.youtube.com/watch?v=SvJe25wA-e8 )。日本での最初のライヴ観に行きましたが、もう凄かったです。浅草公会堂というまたまたマニアックな場所でのライヴでしたがいまでもパンフレットやチケットはとってあります。「ディシプリン」「ビート」「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア」のニュー・ウェイヴ調の3枚のアルバムを残しました。ぼくは好きでしたが、ちまたのクリムゾンファンの評判は今一つだったみたいです。

それからは、ダブルドラムやダブルスティックや、曲調も激しくヌ―ヴォ・メタルといわれていました( https://www.youtube.com/watch?v=SCcDJKLlxvE )。最近までトリプルドラムで活動していて、メル・コリンズやトニー・レヴィンは一緒に参加していました( https://www.youtube.com/watch?v=IpZxwe4SXY8 )。昨年の日本でのライヴを最後にどうやらクリムゾンは終止符を打ったようです。

気難し屋のロバートですが、トーヤというパンク系の女性と結婚をしてから、特にコロナ禍でライヴができないとき、サンデー・ランチという夫婦漫才の様なことを毎週日曜日にユーチューブで始めてから、突然好々爺の様になってしまいました。ぼくは好きですが、前の気難しいロバートを懐かしむ人も多いようです( https://www.youtube.com/watch?v=jfotQ5Q-FpA ) ( https://www.youtube.com/watch?v=Qw4ZQcnx80Y&list=RDu_GOKi92u8A&start_radio=1 )。

めちゃくちゃ長くなりましたが、キング・クリムゾンについて語ってみました。

今は家につきましたが、上野はすごい人だかりでした。明日吉祥寺も混んでいるのかなあ。

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2023年4月23日日曜日

昨日、外来を早めに終わりにして東京有楽町で開催されている第31回日本医学会総会に行ってきました。120年くらいの歴史のある会で、4年に一度開催されるいろんな科が横断的に集まった会です。5年に一度認定産業医更新のためのセミナーを20時間以上受けなくてはいけなくて、昨日今日とその会の中で開催されている産業医更新セミナーを聴いてきました。学会で参加証と一緒に「医の変革」という岩波新書の本が配布されました。待ち時間にパラパラと読んでいたのですが、そのなかに現在WHOでジュネーブにいる進藤奈邦子先生が書いた文章がありました。彼女は慈恵医大の3学年後輩で、ぼくが運動部長をしているときに学生委員をしていて、そのあと慈恵医大初の女性学生委員長になったつわものです。頭がいいだけじゃなくて柔軟で、当時ハチャメチャだったぼくによくなついてくれてました。今ではぼくの手の届かない世界に行っていますが、もし会うことがあったらきっと、にむにむ先輩!とニコニコしながら話しかけてくるんじゃないかと思います。ぼくは目の前の一人を診てますが、彼女は全世界の人を診ています。でも彼女のことだから、一人一人の集合体として世界の人を診ているのだと思います。彼女の文章は、以下のような書き出しで始まっています。「WHO(世界保健機関)は国連の健康に関する専門機関として、地球上のすべての人が、それぞれ到達できうる最高の健康を享受できることを目指して活動しています。」と。本を読みながら、とても頼もしく、うれしく、誇りに思いました。

最近あまり本を読まなくなってましたが、先週久しぶりに村上春樹の新刊を買いました。電車の中で読書に没頭し、一気に読み終わりました。彼の本は独特で、以前から結構はまっていてほとんど読みました。今回も村上ワールド全開でした。最近、ぼくは自分の年齢を強く意識するようになりましたが、彼の文からも強くそれを感じました。ぼくはまだ死を実感したことがないのですが、漠然といつかは無に帰すのだなと思うことが多くなりました。ぼくは昔から運命論者です。でもなにもしないのではなくて、やりたいことを諦めずにやっての結果は結果論として受け止めるという意味での運命論です。そういう意味でなるようになると思って生きてきました。楽観主義者です。やることやってだめならしょうがない、とか、ま、いっかといういわゆるアナログ時代の昭和的な考えです。アナログといえば、最近、CDが全然売れなくて、逆にレコードが急に売れ始めたようです。ぼくにとってのレコードの価値は、そのジャケットの芸術性と、A面からB面へとひっくりかえしていちいち針をそっとおろして聴くという儀式みたいなありがたさです。今はどういう理由ではやっているのだろう。何事も手間ひまかけたほうが、愛着がわくから、感覚としてデジタルよりアナログの生活のほうが愛情や愛着や我慢やワクワク感といった深みや厚みのある人間形成につながると思っています。なんでもすぐに手に入る便利な社会はすべてが薄っぺらに感じます。人間の五感プラス感性には不便なほうが絶対いいです。いわきに新幹線を通しちゃダメというぼくの持論はそこにあります。

今日の音楽ですが、またもやプログレで、エマーソン・レイク&パーマー(ELP)について書きます。キーボード:キース・エマーソン、ベース・ギター・ボーカル:グレッグ・レイク、ドラム:カール・パーマーのトリオです。キースはナイスというトリオからELPに移りました。ナイスはキースが抜けた後、後にイエスに加入するパトリック・モラーツとレフュジーというトリオを結成しています。グレッグは、キング・クリムゾン創設メンバーで、ベース・ボーカルを担当していましたが、辞めてELPに参加しました。カールはアトミック・ルースターやクレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンからELPに移りました。カールはELP解散後イエスのスティーヴ・ハウ、キング・クリムゾンやUKのジョン・ウエットン、バグルスやイエスにいたジェフ・ダウンズとエイジアを結成しています。なんといってもELPはキースのキーボードにつきます。他のバンドがメロトロンを使う中、キースはいちはやくムーヴ・シンセサイザーを使って圧倒的なサウンドを作りました。クラッシックやジャズの要素も交えながら壮大な曲を多く作っています。カールは細かく手数が多くて速いドラミングをします。グレッグは抒情的なギターも弾きます。深みのあるボーカルが魅力的です。結成当時、ムソグルスキーの「展覧会の絵」を3人で演奏し、度肝を抜きました。このライヴ版は超有名です。ぼくが中学校の時、音楽の授業で先生が、交響曲とELPとを聴き比べさせてくれたことを覚えています。ほかにも圧巻のライヴ版は3枚組で、当時値段が高くて買えなくて、友達にカセットに入れてもらい、聴きまくっていました。代表的な曲としては、長いですが「展覧会の絵( https://www.youtube.com/watch?v=U7NAGTq_IJQ )」、架空の怪獣の組曲「タルカス( https://www.youtube.com/watch?v=QQ1Zo6faTQY )」、あと、個人的に好きなアルバム「トリロジー」から「トリロジー( https://www.youtube.com/watch?v=g8zbMbCskuI )」を。一番よかったころのライヴも( https://www.youtube.com/watch?v=5u4HgJatKOY )。この中の「ロンド」という曲は、キースのナイス時代の曲です。その後ELPは世の中のパンクブームなどで淘汰されてしまい、しぼんで解散しますが、一度再結成しました。ライヴを観に行きましたが、やはり1970年代のELPのままで終わっていたほうがよかったなと感じました。いまではカールのみ存命です。とにかく世界のみならず日本で大人気のバンドでした。

ではまた明日から元気に頑張りましょう!